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星の軌跡(光跡)は、シャッター開放(B:バルブ)機能のついたカメラを三脚に固定し、 長い時間(数十分〜数時間)にわたって露出することで撮影できます。 美しい地上風景と星々の軌跡が織りなすコントラストは、見ていて飽きることなく、何度でもチャレンジしてみたくなる対象です。 これとは異なり、短時間の露出(数秒〜数十秒程度)によるわずかな星の動きを合成して、 星々が長時間にわたって描いた軌跡を表現するのが「比較明合成」の手法です。 数十コマから数百コマの写真を合成することによって1枚の写真に仕上げます。 この手法により、暗い星空だけではなく、街中のような明るい場所でも、背景に星が動いている様子を描写することができます。 また、空(夜空)の明るさ・人工照明などによる星の軌跡の減光の影響を受けることなく、暗い星々の光も余すことなく描写できます。 逆に、月明かりや人工照明がない場合には、星の光跡が勝ちすぎて前景が埋没してしまうという場合もあります。 デジタル写真技術により、肉眼では体感できないような、 ビルの谷間でも、昼のような明るさの繁華街でも、天空の星々に包まれる感覚を得ることができます。 「その他」に掲載した、ISS(国際宇宙ステーション)は、 米国・ロシア・カナダ・日本および欧州宇宙機関(ESA)が協力して建設した宇宙ステーションです。 地上400kmを秒速7.7kmで航行し、90分で地球を一周しています。 一度の通過時間はわずか数分ですが、星々の間を航行するその光跡を撮影したものです 2010年1月から始めた「比較明合成写真による岩手の星空」は、1枚撮りの星景写真とともに 岩手県内の美しい星空の記録を目的として継続しています。 同じ景色を記録した、フィルム撮影の画像とあわせてご覧ください。 ※ 青文字はデジタルカメラによる比較明合成・星景写真(2010年〜)で、クリックするとデータつき画像が開きます ※ ※ グレーの文字は中判フィルムカメラによる固定撮影(2007〜09年)で、クリックするとデータつき画像が開きます ※ ※ 震災前の景観や解説は、基本的には元のままで掲載しています ※ ※ 画像処理には、「Adobe Photoshop Elements 5.0」および「SiriusComp」 を使用しています ※ ※ 市町村は、撮影対象の所在地、または、対象の撮影地を示します ※ |