火 星 観 測 の 記 録
 
火星は、太陽からの距離が太陽〜地球間の約1.5倍。687日ほどで公転しています。
地球との位置関係から、780日ぐらいで会合(接近)します。
2010年1月は中〜小接近で、大接近に比べると視直径は約半分でした。
直径は地球の約半分(3396km)、自転周期は地球とほぼ同じです。
ごく小さな2個の衛星、フォボスとダイモスを従えます。
 
 
2010年最接近前後の動きと見かけの大きさの変化 
 
タカハシMT160 PENTAX3.8mm(260倍) K10D ISO1600 露出1/4秒〜1/2秒
日付のあとのかっこ内は見かけの大きさで、「″」は「秒」で、1分の1/60(1分は1度の1/60)。
1度とは、全周の1/360。満月の直径は約30分(1度の半分)で、
最接近時の火星の直径は満月の約1/120。
 
      
2月7日(逆行)                           3月11日(留)                           4月4日(順行)          
 
地球が火星を追い越すため、最接近以降しばらくは、見かけ上は逆行となります。
3月11日の留(動きが止まって見える)以後、順行にもどります。
 
       
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小惑星・準惑星観測の記録

太陽系に存在する小天体のうち、コマと呼ばれる拡散成分をもつもの(彗星)以外を総称するものです。

多くは火星と木星の間(小惑星帯と呼ばれる領域)の軌道を公転し、地球の近くを通過するものもあります。

最大のものでも、地球の月よりはるかに小さく、直径は数百キロ程度です。

火星と木星の間に未知の惑星を探索する試みの中で、1801年、ケレスが最初に発見され、

以後数年間で、パラス、ジュノー、ベスタと相次いで発見がなされました。

2013年現在、軌道が確定して番号がつけられた小惑星は約37万個で、その他を合わせると約58万個が発見されています。

未発見の微少なものは、さらに数十万個存在すると推定されています。


2006年に「惑星の定義」(@太陽を公転A自重力による球形B軌道上において圧倒的最大)が採択され、

それまで惑星とされていた冥王星と、小惑星とされていたケレス、

そして冥王星軌道の外側に発見されたエリス・マケマケ・ハウメアの5天体が「準惑星」に分類されました。

 
準惑星ケレスの移動

12月18日が衝で、6.9等級
(左下の星群はふたご座の散開星団M35)
小惑星ベスタの移動

12月10日が衝で、6.4等級
(右上の輝星は木星、その下の赤い星はおうし座のアルデバラン)
   
 
小惑星2012DA14の光跡

2012年2月16日04:24に地球に最接近
地球からの距離は27700kmで7等級、直径45m質量13万トン