メシエ天体コレクション(星雲)


星雲は、天の川銀河の中にあるもので、恒星などの光を反射する「散光星雲」、光を放たない「暗黒星雲」、

死を迎えた恒星が放出するガスでできた「惑星状星雲」、超新星爆発の結果としてガスが残った「超新星残骸」に分類されます。

各写真の説明は、「番号/通称/星座」 「種類/距離/等級/大きさ」 「解説」の順で、大きさの単位は「′」(分)または「″」(秒)です。

1′は1°(度)の60分の1、1″は1′の60分の1で、満月の直径が約30′です。

また、「NGC」は、星雲・星団・銀河などのカタログ(New General Catalogue の略称)で、7840の天体が掲載されています。


M8(NGC6523)
干潟星雲/いて座


散光星雲/2500光年
6.0等級/60′×35′

手前に散開星団を伴う、星の形成領域
中心部に入り乱れる暗黒星雲
M16(NGC6611)
わし星雲/へび座


散光星雲/4600光年
6.4等級/35′×28′

現在、星を生み出している領域
手前の散開星団もこの星雲から生まれた
M17(NGC6618)
オメガ星雲/いて座


散光星雲/3300光年
7.0等級/46′×37′

M8(干潟星雲)、M20(三裂星雲)と並ぶ
いて座の三大散光星雲の一つ
     
 
M20(NGC6514)
三裂星雲/いて座


散光星雲/2200光年
9.0等級/29′×27′

手前に散開星団を伴う、星の形成領域
暗黒星雲により引き裂かれたような姿
M42(NGC1976)
M43(NGC1982)
オリオン大星雲/オリオン座


散光星雲/1300光年
4.0等級/66′×60′

巨大な、星の形成領域
オリオン座の多くの星を生み出してきた
M78(NGC2068)
オリオン座


散光星雲/1600光年
8.3等級/8′×6′

生まれたばかりの星々によって輝く
近くには暗黒星雲が延びる
 
     
 
M27(NGC6853)
あれい状星雲/こぎつね座


惑星状星雲/970光年
7.6等級/480″×240″

トレーニング用の鉄アレイに似た姿
惑星状星雲の中では最も明るい
M57(NGC6720)
リング状星雲/こと座


惑星状星雲/2150光年
9.3等級/83″×59″

太陽ほどの大きさの星が死を迎え
外層部のガスを吹き出して形成
M76(NGC650−1)
ペルセウス座


惑星状星雲/8180光年
12.2等級/157″×87″

細長い光の雲の両側にごく淡い円形ガス
その形から「蝶々星雲」の呼称
     
 
M97(NGC3587)
ふくろう星雲/おおぐま座


惑星状星雲/7460光年
12.0等級/203″×199″

死を迎えた、太陽ほどの質量の星が
外層部を吹き飛ばして形成されたもの
M1(NGC1962)
かに星雲/おうし座


超新星残骸/7200光年
8.6等級/6′×4′

1054年に爆発が目撃された星の残骸
中心には中性子星が残っている